酸蝕症治療 医療法人晃香会 新中野歯科クリニック

診療時間
10:00 ~ 13:00//
14:30 ~ 19:00//
  • 〇月曜PM、木曜PM 15:00~20:00
  • ▲土曜PM 14:00~17:00

電話での
ご予約

03-3382-9777

東京都中野区中央4-5-2ブルースカイ新中野202

WEB予約

24時間受付中

キービジュアル

その症状、
「酸蝕症」かもしれません

  • 歯の先端がギザギザになってきた
  • 歯が全体的に薄くなる
  • 歯に穴があく
  • 詰め物と歯の間にすき間ができる
  • 虫歯のような痛み
  • 歯の黄ばみ・白濁
  • 知覚過敏

酸蝕症は、虫歯ではないのに歯が溶ける病気です。
心当たりのある方は、当院にご相談ください。

虫歯じゃないのに歯が溶ける「酸蝕症」

画像

酸蝕症(さんしょくしょう)」とは、酸によって歯の表面が溶けてしまう症状です。通常、歯の表面はエナメル質という硬い層で覆われていますが、このエナメル質が酸にさらされると徐々に溶けて薄くなり、歯にダメージが蓄積されます。進行すると、虫歯と似たような症状が現れます。虫歯の場合は、虫歯菌が放出する酸が原因で歯が溶かされます。これに対して、酸蝕症の主な原因は、食べ物や飲み物に含まれる酸になります

画像

健康的な食生活を送っていれば、まず酸蝕症にかかることはありません。しかし、炭酸飲料スポーツドリンク柑橘類などを過剰に摂取したり、無理なダイエットをしたりすると、酸蝕症になりやすい口内環境になってしまいます。

炭酸飲料を飲み過ぎると歯が溶ける」と言われたことのある方は多いと思います。この話は本当で、これこそが酸蝕症なのです。

酸蝕症の原因

酸蝕症は、かつては職業病として知られていました。特にメッキ工場やガラス工場で働く人々が、酸性のガスを吸い込むことで発症することが多かったのです。しかし、現代ではこの状況は大きく変わり、酸蝕症は主に生活習慣に起因する病気と考えられています。特に、酸性の飲食物を過剰に摂取することが、酸蝕症の大きな原因となっています。

歯の表面のエナメル質は、pH5.5以上の酸で溶け出します。数値が低いほど酸性が強く、酸蝕症のリスクが高まります。以下は、酸蝕症を引き起こしやすい代表的な食品・飲料と、それぞれのpH値の目安です。

画像
①炭酸飲料
  • コーラ類:pH 2.3 〜 2.6
  • サイダー類:pH 3.0 〜 3.3
  • エナジードリンク類:pH 3.0 〜 3.5
②スポーツドリンク
  • スポーツ飲料:pH 3.0 ~ 3.5
③フルーツジュース
  • オレンジジュース:pH 3.3 〜 4.2
  • アップルジュース:pH 3.5 〜 4.0
  • グレープフルーツジュース:pH 2.9 〜 3.2
画像
④酸性のフルーツ
  • レモン:pH 2.0 〜 2.6
  • オレンジ:pH 3.0 〜 4.0
  • グレープフルーツ:pH 2.9 〜 3.3
  • パイナップル:pH 3.2 〜 4.0
  • トマト:pH 4.0 〜 4.6
⑤アルコール飲料
  • 白ワイン:pH 2.9 〜 3.4
  • 赤ワイン:pH 3.3 〜 3.5
  • ビール:pH 4.0 〜 5.0
  • 梅酒:pH 3.1 〜 3.4
画像
⑥ビネガー(酢)を含む食品
  • 酢:pH 2.0 〜 3.0
  • ピクルス:pH 3.2 ~ 3.5
⑦その他
  • キャンディ(特に酸味の強いもの):pH 2.0 〜 3.0
  • もずく(酢の物):pH 3.0 ~ 4.0

これ以外にも、ビタミンC剤などのサプリメントや、アスピリンなどの過剰な服用が原因になることもあります。

日常的に接種されている飲食物の多くが、酸蝕症の原因になり得ることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。身体に良いと言われるものもありますが、度が過ぎれば毒です。むちゃ食い、ガブ飲みは避けましょう。

また、加齢、肥満、ストレスが原因で起こる逆流性食道炎は、強い酸性の胃液や消化途中の食物が、食道に逆流して炎症を起こします。逆流した胃酸や、胃酸による酸性ガスがお口に入ると、酸蝕症を引き起こすことがあります。

コラム摂食障害との関係について

画像

摂食障害は、特に若い女性に多い疾患であり、「拒食」と「過食」の両方が健康に深刻な影響を与えるものです。食事を避ける「拒食」や、食べ過ぎた後に吐いてしまう「過食嘔吐」は、特に身体に負担が大きく、胃酸が頻繁に逆流することで、歯にも悪影響を及ぼします。吐く行為によって強い酸が歯に触れると、酸蝕症を引き起こしやすくなります。

特に、前歯の裏側は胃酸にさらされやすいため、知らぬ間にエナメル質が溶け、歯の厚みが著しく薄くなっていることがあります。摂食障害を克服しても、歯のダメージが残っている場合は少なくありません。

回復途中の方、あるいは回復したけれど歯の不調に悩んでいる方は、早めに歯科での検査を受けることを強くお勧めします。

酸蝕症の治療

酸蝕症の治療で重要なのは、原因の特定です。原因となっている生活習慣をそのままにしていては、治療の効果がありません。原因となる生活習慣の改善指導と併せて、当院では歯に優しいスーパーエナメルや、セラミック治療(被せ物)による治療をお勧めしています。

  • 治療前
  • 治療後

歯ぎしりでエナメル質にクラック、切端の欠けなどが酷く、また摂食障害の既往歴があり、酸蝕症の症状もあり。酸蝕症の原因を特定し、生活改善に取り組んでいただくのと同時に、歯を削りたくないという患者さんのご要望をふまえて、歯に優しい削らない「スーパーエナメル療法」で治療。

酸蝕症の予防

予防法①食事の後は口をゆすぐ

画像

酸性の飲食物を控えるのはもちろんですが、完全に食べないというのは難しいと思います。適量食べたら、食後に口をゆすぐことをお勧めします。お口の中が中性に戻り、歯が溶かされるリスクが減ります。スポーツ中にスポーツドリンクを飲むときも、その度に水で口をゆすぐことをお勧めします。酸性の飲食物は少しであっても、口の中に長く入れたままにしないようにしましょう。

予防法②よく噛んで食べる

画像

よく噛んで食べると、唾液が多く分泌されます。唾液に含まれるミネラルには酸を中和する作用があります。よく噛んで唾液を出すことが、酸蝕症の予防に効果的です。

予防法③間食を控える

画像

ダラダラと間食をしていると、唾液のミネラルが酸を中和する前に、お口の中に酸が増えてしまいます。間食を控えることで、お口の中が中性になっている時間が増えます。

予防法④健康的な食生活を

画像

逆流性食道炎や摂食障害も、酸蝕症を引き起こす原因となります。これらを改善するためにも、健康的な食生活ができるようにしましょう。

予防法⑤歯科医院でフッ素を塗る

画像

フッ素には、歯のエナメル質を強化する作用があり、酸蝕症にも効果があります。定期的に歯科医院でフッ素コーティングを行い、酸に強い歯を作りましょう。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

医療法人晃香会 新中野歯科クリニック

WEB予約

ご予約・お問い合わせ

03-3382-9777

  • 〒164-0001東京都中野区中央4-5-2
    ブルースカイ新中野202
  • 新中野駅 2番出口より1分