酸蝕症とは?
酸蝕症(さんしょくしょう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
酸蝕症とは固いはずの歯の表面・エネメル質がじょじょに溶け出してしまう疾患で、冷たい飲食物がしみる知覚過敏や、虫歯のような痛みが起こります。また歯の表面が白濁したり、黄ばんでしまったりということも多いのです。
虫歯になった場合も歯が溶け出し、同様の症状に苦しみますが、虫歯の原因はミュータンス菌など“虫歯菌”と呼ばれる細菌によるもの。しかし酸蝕症は、酸性の飲食物や体内からの酸が原因となります。健康的な食生活を送っていれば、まず引き起こされることはないのですが、スポーツドリンクや柑橘類などを過剰摂取したり、無理なダイエットをしたりすると、酸蝕症になりやすい口内環境になってしまいます。
素人が外見だけで、自身が酸蝕症と判断するのは大変難しいものです。少しでも違和感持ったら、ただちに歯科医師に相談するのがベスト!初期の治療であるほど、予後がいいのは言うまでもありません。